隠れ端末の解消
基地局と端末の通信は「アクセスポイント装置とそのサービスエリア内にいる端末の関係」と捉えられがちです。
きちんとゾーン設計をしても、隣接する基地局のさらに先にある基地局の信号が漏れ聞こえてしまう可能性があります。
802.11aのW52では4つのチヤンネルの繰り返し配置、11b/gでも3つまたは4つのチャンネルの繰り返し配置を基本形とするからです。
また、同じ基地局のサービスエリア内にいる端末同士の間で、お互いが見えずに隠れ端末となる場合もあります。
Aの端末から見て、Bの端末が物陰にあるとします。A端末が基地局へ送信していたとしても、端末Bにはその電波が届かないので気付きません。
そして基地局に対し、「送信してよいかどうか」の 問い合わせを投げます。この結果、基地局の通信は衝突エラーを起こすことになります。
以上のことから、「端末間の通信も極力見通しをよくする」やり方が、無線LANシステム導入のコツです。
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