上下のフロア間に電波が伝わりやすいと混信を招く
吹き抜けや階段などのオープンな空間・金属製の換気ダクト・水道やガスや電気の配管は混信を招きやすいので、注意が必要です。

例えば、吹き抜けの階段がある3階建てのビルに設置する場合、吹き抜けと手すりの金属は電波を伝えやすいのであえて階段付近にAPを配置します。
そして、1階から3階の階段付近に配備されるAP装置には、 チャンネル同士の間を4つ空けて、1階から順に「ch1 .6.11」が割り当てらてます。
そしてこの3台を起点に、各階の隣接するAP同士と、上下のフロアのAP同士の間で、2つ以上の空きチャンネルが入るように割り当てを工夫します。

例えば1階の階段側のAP(ch1)に着目すると、隣接するch4・11・8との間はチャンネル2つ分以上空いています。
上の階の真上にあるAPもch6ですから、チャンネル2つ分以上の開きになります。
次に、2階奥のch9のAPを起点に、上下階と平面上で隣接するAPの割り当てチャンネルを検証してみましよう。
上下階はch1とch11で、同一フロアの隣接APはch2・6・13ですから、いずれも間にチャンネル2つ分以上確保できています。

こうした検証のやり方で置局プランを立案し、実試験で電波干渉を減らすよう調整を施したうえで運用に移します。
また、複雑でチャンネル間の空きが2つとなる箇所が避けられない置局設計では、「ch1・4・8・11」を起点に接続のネットワーク図を作成するのがコツです。
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