置局設計
チャンネル設計
1台1台の基地局に使用チャンネルを割り当てる作業を指します。
位置関係の設計
各基地局をフロア内のどこに設置すべきかを検討する作業です。

基地局の台数が増えると、この2つの設計が複雑になります。SSIDの割り振りやセキュリティゾーン分け等を、併せて検討する必要も生じてきます。
802.11b/gにおいて2台の基地局を使ったときのチャンネル設計は、「チャンネル同士の間を4つ空けること」が基本になります。
一方、2台の位置関係については、同じ階(フロア)における基地局の配置(横の関係)か1階と2階のようなフロア間をまたぐ基地局配置(縦の関係)かを確認します。
同時に、より広いエリアをカバーする効率的な配置と、電波の死角を極力なくすような配置を考え、縦横それぞれの置局のコツを整理していきましよう。
まず、横の関係では、「柱との位置関係」に注意を要します。四方の柱の中央に基地局を設置すると、対角線上に 柱が2本以上重なり、強い死角が生じやすくなります。
また、柱の近くに置くと、近い柱の陰になって、大きな死角ができがちです。このため四方の柱の中央から少しずれた位置に配置します。
2台の基地局を置く場合は、両方が柱の中央に位置しないようにしつつ、相互に死角を解消し、エリアを補完し合うように配置します。

これらの「柱」には、金属配管や換気ダクトや壁も含まれるので、死角を見ながら横の関係を検討します。
縦の関係では、装置を高い位置に置くほど、死角が減る傾向があります。このため天井に基地局を設置する例がしばしば見られますが、これには r上の階への漏洩電波が大きくなる」という課題があります。かといって、床に設置したりすると、端末から見た死角が 大きくなってしまうので要注意です。また、死角を生じる障害物の真上に置くのも、 ひとつのコツです。
最も通信を確保したい場所はどこか、遮断物はどこにあるか、死角をなくしたい場所はどこか、最大の通信エリアを得られる基地局配置はどこか…。
基地局2台以上の置局設計では、これらの諸条件に優先順位を付けて、総合バランスを図りつつ、最終的な設置場所をみつけてください。
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