ビットレート
音声通信においては、携帯電話がコーデックの技術の発達を促しました。
すなわち、単位時間当たりの情報量を増やす形で進化しました。
単位時間当たりの情報量をあらわす単位に、「ビットレート」があります。
単位時間あたり、何ビットのデータを送受信できるかを表現します。
ビットレートの単位は、「bps」と表記されます。
bpsとは、「bits per second」のことです。
ビットレートは、「ビット毎秒」と表記されることもあります。音声をデジタル処理する初期の方式を「G.711」方式といいます。
G.711は、3.4kHzの帯域で音声を再生します。
波形の符号化は、サンプリング周波数8kHzで行われます。
そこで、音声信号を計測して、8bitの値にします。
8kHzなので、毎秒8000回のデータを生成し、その都度8bitのデータを生成することから、8000(8k)の8倍で、64kbpsのビットレートになります。
しかし、デジタル携帯電話やPHSでは、64kbpsに対応していませんでした。PHSは、32kbps、携帯電話は、NTTドコモの場合、ハーフレートで5.6kbps、フルレートで11.2kbpsの通信速度でした。
そのため、そこで使われるコーデックは、PHSの場合、32kbpsのビットレート、NTTドコモの携帯電話では、3.45kbpsと8kbpsのビットレートでした。
PHSや携帯電話では、ビットレートが低いために、データを圧縮したり、符号の数を減らす工夫が行われました。
また、ワイヤレス通信であるPHSや携帯電話では、データの抜けが起こりえます。
そのため、抜けた部分のパケットを復元する技術も発展しました。
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