固定電話
固定電話では交換機が使われます。
デジタル式の電子交換機では、「PCMハイウェイ」という通信路で音声を伝送していました。
PCMハイウェイでは、音声の伝送だけが目的のもので、常時接続していて、伝送速度も同期されていました。
交換機が、回線を接続する際には、遅延が最小になる経路を自動的に選択します。
そのため安定した通信帯域を確保できたので、音声パケットの廃棄はほとんどありませんでした。
加えて、パケットの到達時間は一定に保たれていました。
LAN

それが、LANの場合には、様相が異なります。
LANにおいては、音声パケットは、ほかのデータとともに通信されています。
そのため、同期を取るためのCLK信号を送り続けることができません。
また、パケットの送られる経路も毎回異なり、パケットの廃棄も生じます。
そのような特性から、LANの通信管理は、ベストエフォート型となっています。
LANの音声通信には、4つの課題があるとされています。
すなわち、遅延、帯域の不安定、パケット廃棄、ジッタの4つです。
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