VoIPのプロトコルは二つ
固定電話においては、電話回線網が通信の制御を行っています。
しかし、LANにおいては、固定電話のような、電話線を利用した制御はできません。
電話以外の通信では、通信路に応じた制御の方式が開発・利用されています。
例えばワイヤレスの通信装置であるアマチュア無線や携帯電話では、無線という通信路に対応した制御方式が採用されています。
LANにおいても、LANに適した制御方式が利用されています。
LANの通信制御技術の中で、音声を対象とする技術としては、VoIPがあります。
VoIPとは、「Voice over Internet Protocol」の略です。
VoIPは、インターネット上で音声データのやり取りをするための技術です。
プロトコル(Protocol)には、2種類あります。
一つは、端末自体が通信の手順全体を把握している「インテリジェント型プロトコル」です。
残りは、端末は手順を把握していない「ノンインテリジェント型プロトコル」です。
VoIPのインテリジェント型プロトコルには、SIP(Session Initiation Protocol)などがあります。
この場合の端末には、高度な処理能力が求められます。
ノンインテリジェント型のプロトコルには、MEGACO(Media Gateway Control)などがあります。
この場合の端末は高度な処理能力を必要としません。
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