3つの技術
LANに接続して音声通信を行うと音声の遅延などの問題が生じます。
そこで登場するのがQoSです。
QoSの機能は、3つの技術に分類されます。
すなわち、優先制御、帯域分割、時分割の3つです。
優先制御は、トラフィックに4段階や8段階の優先度を設定して、優先度の高いものから先に中継する技術です。
つまり、後から到着したパケットであっても、優先度が高ければ先に送り出します。
この優先度を判断する仕組みが「TOSフィールド」です。
TOSとは、「Type of Service」の略です。
TOSフィールドは、IPのサービス品質を示すものです。
帯域分割は、通信の流れを分割し、それぞれに専用の帯域を割り当てる方法です。
また、装置ごとに通信時間帯を割り当てる方法が、時分割です。
分割においては、LAN上の端末すべてが「ビーコン」という一定周期の信号をLAN上で共有することで同期を図りながら通信時間帯を分け合って使います。
以上の3つの技術は、どれか一つを選んで使うというものではなく、状況に応じて組み合わせを使い分けています。
©2013,無線LANで繋がるネットワーク, All rights reserved.
- LANから無線LAN
- 無線LANの規格
- 無線LANの周波数は二つ
- 無線LANにもチャンネルがある
- 5GHz帯のチャンネル
- 5GHz帯の制約
- 無線LANのモード
- 高速化する無線LAN
- 802.11nの高速化技術
- 無線LANの接続先の指定
- 無線LANの拡張
- 安全な無線LAN
- 認証と暗号化
- 無線LANの設定
- VoIPで通信
- 符号化と復号化
- コーデックを発達させた携帯
- サンプリングのやり方
- 信号のトラフィック
- 音声通信とLANの課題
- 対策としてのQoS
- QoSには3つの技術がある
- 通信路に応じた制御方式
- H.323とSIP
- SIPの接続の仕組み
- ワイヤレスの段階的分類
- IEEEによる無線LANの標準化
- 無線LANの組み合わせ
- FMCの進展
- 携帯電話の進化
- 無線LANの融合